睡眠
睡眠は記憶整理や心身の疲労回復の効果があるなど、災害時以外の面からも非常に重要なものです。しかし、避難所生活となれば睡眠の環境からも十分な睡眠が取れるとは言いがたいです。その上に、環境に慣れていないため、寝ていながらでも警戒心から小さな物音ひとつで起きてしまうこともあります。睡眠不足はストレスにも繋がってしまいます。医者が回診に来た場合もまずは患者さんに眠れるかどうかを聞くようです。睡眠はそれほど重要なものであることが分かります。
災害時においても、十分な睡眠を取るポイント
・冷気を遮ること
温かい身体の温度が下がってくることで眠たくなります。急激に身体を冷やしてしまうと逆に寒くなって眠れなくなってしまうため、なるべく冷気は遮りましょう。床に直接寝るよりも段ボールのような断熱材を敷くことで布団の熱が逃げていきません。
・足首を回すこと
避難所では同じ姿勢で長時間過ごしたり窮屈なところで寝ることもあります。それが血栓を発生させる原因になりエコノミー症候群を発祥することもあります。足首を回すことによって血行がよくなり、エコノミー症候群の予防にもなります。
・腹式呼吸で深呼吸をすること
災害でショックを受けて不安な気持ちがストレスとなっています。深呼吸をすることで体全体に酸素を送り込むことでパニックを緩和させましょう。腹式呼吸で深呼吸をすればリラックス出来るため、質の良い睡眠に繋がります。
健康管理
環境変化は体調にも支障をきたします。体内時計が狂ったりすることのないよう、災害時でもきちんとした生活リズムが必要とされます。
健康維持のポイント
・夏は水分補給と塩分補給、冬は暖を効率的にとる
夏には夏バテ対策、冬には冷え対策、と季節に合わせて健康を保つ必要があります。特に、ナトリウムは身体で生成出来るものではないので、塩分は季節関係なく大事なものです。滋養不足に陥りがちのときには少量ずつ取り入れるようにしましょう。
・感染症予防
睡眠不足、滋養不足、疲労などあらゆる面から免疫力低下に繋がります。免疫力が低下すると感染症のリスクが高まります。手洗い、うがいは徹底しましょう。水が使えない状態であれば消毒用のエタノールなどがあると良いでしょう。
・食中毒
食中毒は年間を通して発生します。もっとも予防に最適なのは手洗い、うがいです。しかし、水が使えないときは食器にも注意しなければなりません。食器の上にラップを敷くことも有効策だと言えます。